当科の設備紹介

CT
(コンピューター断層撮影)装置

CT検査は体の周りを回転するようにX線撮影を行い、その測定値をコンピューター解析することで体を輪切りにしたような「断層写真」を撮影できます。当院では16列マルチスライスCT装置(Alexion Advance:東芝メディカルシステムズ)と8列マルチスライスCT装置(Alexion Access:東芝メディカルシステムズ)が稼働しています。短時間で体のどの部位の断面でも見ることができ、頭蓋骨や脊椎の骨折や奇形、腫瘍の発見に役立てています。

MRI
(核磁気共鳴画像)装置

当院では3.0Tの超電導型MRI装置(Achieva 3.0T:フィリップス)が稼働しています。MRI検査は、磁力と電波によって体内を画像化する検査です。骨に囲まれた脳や脊髄などの組織の撮像に適しており、脳や脊髄の炎症、腫瘍や奇形などに対して精度の高い診断を行うことができます。これまでの低磁場MRI装置と比べ、検査時間が圧倒的に短くなり、動物にも優しい検査が可能になりました。通常の検査に加え、神経や血管の走行を見たり、組織の成分の解析などが出来るようになり、より詳細な診断が可能となりました。

高エネルギー型
放射線治療器

放射線治療とは、X線やガンマ線、電子線などの放射線を用いて、がんを治療する方法です。その特長は痛みを全く感じることなく、身体の深部にある腫瘍を治療できることにあります。当院では脳腫瘍や脊椎・脊髄腫瘍に対し、リニアック(東芝メディカルシステムズ, プライマスミッドエナジー)を用いて高エネルギーX線と電子線での治療を行っています。

手術用顕微鏡

当科では手術用顕微鏡を導入しています。手術用顕微鏡は主に脳腫瘍、脊髄腫瘍、椎間板ヘルニアなどの繊細な手技が必要とされる手術に使用します。術部を拡大し、鮮明にみることが可能となり、術者はより正確に術部へアプローチすることができます。また、手術中に術野をモニターに映すことができ、研修医や学生の教育にも貢献しています。

M525 F40

Leica Microsystems社

陽圧手術室

手術室内を陽圧に保つことで外部からの細菌等を含んだ空気の侵入を抑え、清潔な室内環境を維持することができます。特に衛生面への配慮が重要である神経外科を行うにあたり、最適な環境となっています。

脳外科手術用バイポーラ

マリスバイポーラシステム

Stryker社

電気の力を利用して微細な部位の切開や凝固を可能にします。手術用顕微鏡と同様に脳腫瘍摘出などの微小外科(マイクロサージェリー)で使用します。

超音波手術器

SONOPET

Stryker社

1秒あたり25,000回振動する超音波振動を利用して血管や神経を傷つけずに病変を破壊・吸引することができます。脳腫瘍や椎間板ヘルニアなどで神経周囲の骨を削る際に、神経を傷つけずに安全に骨切除を行うことができます。

脊椎内視鏡システム

EasyGo

Karl Storz社

椎間板ヘルニアや脊椎腫瘍などの脊椎に対する手術に使用します。傷口が小さく、筋肉の損傷を最小限に抑える低侵襲な手術を行うことができ、術後の早期回復が期待できます。また、細かな作業が要求される深部への正確なアプローチが可能になります。

電気生理学的検査装置

Neuropack S1

NIHON KOHDEN

低周波の電気を流し、神経を刺激が伝わる速さや反応の大きさを計測することで末梢神経や筋肉の機能を評価します。感度が高い診断が可能で、異常の程度や分布などの解析が可能となります。筋疾患や末梢神経疾患、神経筋接合部疾患(重症筋無力症など)の診断に用います。

3Dプリンタ

Form2

Formlabs社

3D画像処理ワークステーションによって3D画像を構築し、3Dプリンタを用いて実際の病変部を反映した立体模型を作製することができます。作製した模型を使うことでより精密な手術計画を立てることや、症例にあったオーダーメイドの治療器具の作製が可能になります。

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岐阜大学附属動物病院 神経科

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