岐阜大学動物病院

教育・研究

岐阜大学動物病院 獣医臨床セミナーのご案内

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第21回 獣医臨床セミナー

日時 2010年10月31日(日)14時30分~17時
会場 岐阜大学応用生物科学部1階 多目的セミナー室(旧101講義室)
講演内容 教育講演 筋肉弁を用いた犬の会陰ヘルニア修復の実際
症例検討【1】 排便困難に対してストーマを作成した犬の3例
症例検討【2】 猫でよく見る口腔疾患に関するケーススタディー
協賛企業 日本光電株式会社(資料、飲料水)、株式会社インターズー(別刷り)

教育講演

筋肉弁を用いた犬の会陰ヘルニア修復の実際

講師 山添 和明(外科)

資料の一部をPDFでご覧いただけます。
株式会社インターズー様の協賛企業からのメッセージをご覧ください。

犬の会陰ヘルニアの修復方法は人工材料を利用する方法と生体組織(主に筋肉弁)を利用する方法の2つに大別されるが、それぞれについてさまざまな方法が存在する。これは、本疾患の多様性と治療の困難さを表しているともいえる。演者は従来、生体組織(内閉鎖筋と浅殿筋)を利用してヘルニア孔を閉鎖する方法を主に用いており、今回はそれらの方法について概説したい。

症例検討【1】

排便困難に対してストーマを作成した犬の3例

講師 松山 道子(腫瘍科)

人医療において人工肛門(ストーマ)形成術による糞便排泄路の変更は、結腸や直腸の多くの疾患の一般的かつ重要な治療選択肢である。適応症として結腸や直腸の閉塞性の腫瘍、重篤な炎症性疾患、直腸穿孔を含めた骨盤性、会陰性、肛門周囲性敗血症、広範な腸切除術および吻合術が挙げられる。これまで犬は人間におけるストーマの実験モデルとして使用されてきたものの、治療目的で人工肛門造成術を行ったという報告は数が限られており、またその管理に関しての報告も少ない。今回我々はストーマの適応となった症例3例に遭遇し管理する機会を得たので、その合併症と管理方法について概要を報告する。

症例検討【2】

猫でよく見る口腔疾患に関するケーススタディー

講師 津田 卓二 (日野どうぶつ病院院長、ベッツ・デンタル・ミーティング事務局長)

ベッツ・デンタル・ミーティングの第2回ケーススタディーを行います。今回のケースディスカッションは、「猫でよく見る口腔疾患について」です。あらかじめ病名を明かさずに、診察室での口腔内検査からオペ室で麻酔下での口腔内検査とレントゲン検査、そして治療までを一般臨床医の視点から話をしたいと思います。また、前回に引き続き岐阜大学渡邊先生からのコメントもありますので、歯科に興味のある先生の参加をお待ちしています。

協賛企業からのメッセージ

2時30分より、セミナーにご協賛いただいた日本光電株式会社様より「犬・猫の心電図と心電計」とのタイトルでご講演があります。

株式会社インターズー様のご協力により、教育講演の内容を、J-VET誌9月号、59~63ページに掲載しています。今後も、臨床セミナーの教育講演の要旨がJ-Vet誌に事前(1ヶ月前)に掲載されます。

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